卵管の通りが細かったり詰まったりすると妊娠しづらくなってしまうことがあるため、できるだけ卵管の通りを良くするようにしたいですよね。
今回は、そんなあなたのために卵管の通りを良くするマッサージを調べてみました。
調べてみた結果、やはり直接的に卵管の通りを良くするためにはマッサージよりも検査をした方が効果と即効性があるようです。
ですが、卵管に効果を期待できるツボを3つ発見いたしましたので、今回はこちらのマッサージ方法をご紹介いたします!
そして後半では、子宮卵管造影検査と卵管の大切な役割についても詳しくご紹介していきます。
この記事を読めば、あなたの妊活のお役に立てること間違いなしですので、是非参考にしてみてくださいね。
卵管の通りを良くするマッサージはない!?
卵管の通りを良くするために、自宅でできるマッサージを普段から行いたいと思っているあなた。
今回は、そんな卵管の通りを良くするマッサージについて詳しく調べてみました。
その結果、直接的に卵管の通りを良くするには、やはりマッサージよりも検査や手術を受けた方が効果的で即効性があるようです。
ですが、卵管に効果を期待できるツボを3つ発見することができましたので、今回はこちらをご紹介していきます。
卵管の通りを良くするマッサージの代わりになるツボ押し
普段から意識してできるだけ状態を良くしておきたいというあなたは、是非卵管の通りを良くするマッサージの代わりにツボ押しをしてみてくださいね。
婦人科疾患に効果のあるツボの帯脈をマッサージ
帯脈(たいみゃく)とは、ひじを直角に曲げたときに、ちょうど肘が当たる腰骨の部分にあるツボのことです。
この帯脈というツボは婦人科疾患に優れたツボで、卵管だけでなく卵巣や子宮の病気、月経不順、下腹部痛に効果があると言われています。
また、婦人科疾患以外にも腰や背中の痛みや体の横側の疲れに効果的です。
是非卵管の通りを良くするマッサージの代わりにこの帯脈を押してみましょう。
腰骨をつかむようにして親指をツボに当て、左右を20回程度優しく押しましょう。力を入れすぎず、痛みを感じない程度に行うことが大切です。
血行を促進してくれるツボの気衝をマッサージ
気衝(きしょう)とは、足の付け根にあるツボで体幹部分と足のちょうど境目にあるツボのことです。
気衝という字ですが、気は気血、衝は衝撃(大事なところ・中心)という意味。意味の通り、気が通る大切なところを表します。
そしてこの気衝というツボは足の気が体幹に戻る大切なツボで、卵管炎や卵巣炎、子宮内膜症や月経不順、月経痛に効果があると言われています。
また、気衝部分には大きな血管が通っていて足に血流を送っているため、冷え性や尿道炎、膀胱炎や腎盂炎などの泌尿器疾患にも効果的です。
左右の中指を重ねて指先を揃え、しっかりと5~6秒間押し続けましょう。
そして5~6秒間が経過したらすぐに離すを繰り返し、終わったら反対側も同じように行いましょう。
冷えにも効果のあるツボの三陰交をマッサージ
三陰交(さんいんこう)とは、内側のくるぶしの一番出っ張った部分から指4本分ほど上にあるツボのことです。
そして三陰交という名前には、3つの経絡が交わる場所という意味があります。
この三陰交は卵管だけでなく子宮や卵巣へのアプローチにもなり、生理不順や月経痛、不妊や不正出血にも効果があると言われています。そして、冷えやむくみにも効果的です。
また、妊娠中に赤ちゃんが逆子になった際にここを刺激すると戻るといわれている不思議なツボでもあるんです。
そのため、卵管の通りを良くするマッサージの代わりにこの三陰交を押すことをおすすめします。
ゆっくりと息を吐きながら静かに親指の腹で押して、息を吸いながら親指を離していきます。
力の入れすぎに注意して、3~5秒間かけて3回程度押すようにしましょう。
湯船に浸かって血流を良くしながら行うとより効果的です。
卵管の通りを良くするにはマッサージより子宮卵管造影検査!?
子宮卵管造影検査とは、自然妊娠をする上で精子と卵子が出会うための通り道である卵管の通過性を調べるとても重要な検査のことです。
この検査をすることで、軽度の詰まりであれば卵管の通りを良くすることができます。
そのため、こちらでは卵管の通りを良くするマッサージの代わりに子宮卵管造影検査についてご紹介いたします。
子宮卵管造影検査とはどのような検査なのか
実は、卵管はとても細いため超音波ではほとんど見ることができないんです。
そのため、子宮卵管造影検査では造影剤を使用します。
造影剤はレントゲンで白く光るため、卵管が通っているかどうかがはっきりとわかるんです。
子宮の入り口から管を入れてこの造影剤を子宮内から卵管へ流し込み、子宮内の状態と両側の卵管の通りと、卵管からお腹の拡がりを見るという検査内容になります。
子宮卵管造影検査をするメリットについて
子宮卵管造影検査をする一番のメリットは、両側の卵管を造影剤で押し流すことによって卵管の通りを良くすることができるということです。
また、子宮卵管造影検査をすることにより卵管の詰まりなどがわかるため、その後の治療方針も決定しやすくなるというメリットもあります。
そのため、子宮卵管造影検査は卵管の通りを良くするマッサージよりも効果と即効性があるんです。
子宮卵管造影検査をするときの痛みについて
以前は造影剤の刺激が強く、痛みがあることが多かったようですが、年々造影剤が改良されているため、異常がなければ痛みを感じる事も少ないそうです。
ですが、子宮が膨らんだり造影剤が流れたりする圧迫感や違和感を痛みとして感じる場合もあると言われています。
調べてみたところ、月経痛やお腹がしぶる時の痛みに似ているという検査を受けた患者さんのお声がありました。
使用する造影剤は病院によって異なりますので、痛みが不安な場合は検査を受ける病院へ相談してみてくださいね。
なぜ卵管の通りを良くするといいのか
上記では卵管に効果を期待できるツボと子宮卵管造影検査についてご紹介いたしましたが、なぜ卵管の通りを良くするといいのかご存じでしょうか。
それは、精子と卵子は卵管を通って出会い、受精をする大切な場所だからなんです。
まず、卵管とは子宮と卵巣をつなげている管のことを言います。この卵管は卵子の通り道で、同時に精子が子宮から卵子をめがけて上っていく道でもあります。
この通り道が細かったり詰まったりすると、卵子と精子は通りづらくなり受精ができなくなってしまうことがあるんです。
そのため、精子と卵子を出会いやすくするために卵管の通りを良くするといいと言われています。
妊娠において大切な卵管の役目について
実は不妊症に悩んでいる方の原因として、30~40%は卵管に問題があると言われています。
先ほども卵管は受精をする大切な場所とご説明をしましたが、より詳しく卵管の役割について解説していきますね。
- 卵子を卵管采(らんかんさい)でキャッチする
- 精子を受精の場所である卵管膨大部へと導く
- 卵子と精子の出会いの場所を提供する
- 受精卵を大事に育てて子宮へ運ばれる
〈卵子を卵管采でキャッチする〉
卵巣で卵子が成熟して排卵したら卵管は卵巣の排卵する部位に近づき、卵管采がグローブのように卵子をキャッチします。
〈精子を受精の場所である卵管膨大部へと導く〉
膣内から子宮へ、そして卵管内に泳いできた精子を卵子の待つ卵管膨大部へと導いて卵子との出会いを助けてくれます。
〈卵子と精子の出会いの場所を提供する〉
卵管采にキャッチされた卵子と卵子の待つ方向へ導かれてきた精子は、卵管膨大部で出会って受精が成立します。
〈受精卵を大事に育てて子宮へ運ばれる〉
卵管内液は受精卵の発育を助けながら卵管内腔にある繊毛が動いて、子宮へと受精卵を運んでくれます。
このように、卵子と精子を出会わせてくれたり、受精卵を育てて子宮へ運んでくれるなどの大切な役割を持っています。
そのため、上記でもご紹介した卵管の通りを良くするマッサージの代わりになるツボ押しをしたり、子宮卵管造影検査をして卵管を大切にしてくださいね。
なぜ卵管は細くなったり詰まったりしてしまうのか
卵管が細くなったり詰まったりしてしまう原因の多くは、卵管内で起こった炎症だと考えられています。
具体的には子宮内膜症や骨盤腹膜炎、卵管留水腫やクラジジアや淋病などの性感染症による卵管炎です。
すでにご存じの通り、卵管は大切な役割を持っていますので不妊に悩んでいる場合は一度検査を受けることをおすすめします。
まとめ
- 直接的に卵管の通りを良くするには検査や手術を受けた方が効果的であるが、卵管の通りを良くするマッサージの代わりに、卵管に効果を期待できるツボがある
- 卵管の通りを良くするマッサージの代わりにおすすめのツボは、帯脈と気衝と三陰交の3つ
- 子宮卵管造影検査では造影剤を使用して子宮内の状態と両側の卵管の通り、卵管からのお腹の拡がりを見る
- 卵管の通りを良くするマッサージの代わりに子宮卵管造影検査をすると卵管の通りを良くすることができ、治療方針が決定しやすくなるというメリットがある
- 卵管の通りを良くすることで卵子と精子が出会いやすくなる
- 卵管は卵子と精子を出会わせてくれたり、受精卵を育てて子宮へ運んでくれるなどの大切な役割を持っている
- 卵管が細くなったり詰まったりしてしまう原因の多くは卵管内で起こった炎症によるもの
是非こちらの記事を参考にして、お身体を大切にしながら妊活を頑張ってくださいね。