近年クラウドソーシングサイトが急成長し、フリーランスや副業として仕事を受けやすくなりました。
数あるクラウドソーシングサイトで特に有名なのが「クラウドワークス」。
クラウドワークスではライターやエンジニアなど、さまざまな案件があります。
その中にはグラフィックデザイナーの仕事も多く発注されており、広告やチラシからゲーム関連までさまざまな案件内容があります。
「フリーランスや副業としてグラフィックの仕事を探したいけど、クラウドワークスを利用しようか悩む…」というあなた必見!
この記事ではクラウドワークスのグラフィック案件についてご紹介します。
ほかにもグラフィックデザイナーがクラウドワークスを利用するメリットやデメリット、稼げるのかも合わせてご紹介します。
クラウドワークスのグラフィック案件はなにがあるの?
クラウドワークスでは広告やパッケージデザインの広告関連から、ゲーム関連までさまざまなグラフィック案件があります。
ここではそんなグラフィック案件について詳しくご紹介します。
- 広告グラフィック案件は10種類
- ゲームグラフィック案件は2種類
- グラフィック案件はコンペ形式が多い
広告グラフィック案件は10種類
広告グラフィックとは、商品または企業のチラシやパッケージなどをデザインする案件です。
案件一覧 | 内容 |
チラシ作成 |
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名刺作成 |
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パンフレット作成 |
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ポスター作成 |
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包装・パッケージ作成 |
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フライヤーデザイン・ビラ作成 |
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はがき・カードデザイン作成 |
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メニューデザイン作成 |
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封筒デザイン作成 |
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DM(ダイレクトメール)作成 |
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広告グラフィック案件は、約10種類に分けられて発注されます。
新発売の商品パッケージやポスティング用チラシなど、グラフィックデザイナーが活躍できる案件はさまざまです。
ゲームグラフィック案件は2種類
ゲームグラフィックとは2Dや3D技術で、ゲームのキャラクターや背景デザインを手掛ける案件です。
案件一覧 | 内容 |
キャラクターデザイン作成 |
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漫画・アニメ制作 |
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ゲームグラフィック案件は、約2種類に分けられて発注されます。
ゲームキャラクターのデザインや、3Dモデル制作など2Dと3D技術を活かせる案件が多いです。
グラフィック案件はコンペ形式が多い
グラフィック案件の依頼形式は「プロジェクト形式」と「コンペ形式」に分けられます。
プロジェクト形式 |
報酬や納期を双方で交渉してから契約し、納品・検収を行う長期採用にぴったりな依頼形式。 仮払い機能があるためワーカー(受注者)は、かならず報酬を受け取れる仕組み。 |
コンペ形式 |
複数のワーカーからアイデアを募集し、その中からクライアント(依頼者)が気に入った作品だけ報酬を支払う依頼形式。 応募しても作品が選ばれなければ報酬はゼロ。 |
広告グラフィック案件の8割以上がコンペ形式なので、応募しても必ず採用されるわけではありません。
そのためさまざまな案件へ根気強く応募する必要があります。
しかしゲームグラフィック案件は長期契約が多いため、プロジェクト形式で発注されています。
長期契約で安定した報酬を得たいなら、ゲーム関連のグラフィック案件がぴったりでしょう。
クラウドワークスのグラフィック案件は稼げる?
フリーランスでも副業でも、クラウドワークスで受注するなら「稼げるか」が一番気になるところ。
あなたが気になる「クラウドワークスのグラフィック案件は稼げるのか」について相場と合わせて解説します。
- 広告グラフィック案件の相場は高い
- ゲームグラフィック案件の相場は少し低い
- ワーカーからシステム手数料が差し引かれる
- グラフィック案件でも稼げるコツがある
広告グラフィック案件の相場は高い
案件一覧 | クラウドワークスの相場 | 一般的な相場 |
チラシ作成 | 30,000~50,000円 | 20,000~40,000円 |
名刺作成 | 10,000~20,000円 | 5,000~30,000円 |
パンフレット作成 | 30,000~80,000円 | 30,000~100,000円 |
ポスター作成 | 30,000~50,000円 | 20,000~30,000円 |
包装・パッケージ作成 | 30,000~100,000円 | 30,000~100,000円 |
フライヤーデザイン・ビラ作成 | 10,000~70,000円 | 10,000~30,000円 |
はがき・カードデザイン作成 | 5,000~20,000円 | 5,000~20,000円 |
メニューデザイン作成 | 10,000~40,000円 | 10,000~30,000円 |
封筒デザイン作成 | 5,000~50,000円 | 5,000~20,000円 |
DM(ダイレクトメール)作成 | 10,000~50,000円 | 8,000~20,000円 |
さきほどご紹介した広告グラフィック案件で、クラウドワークスと一般的な相場を比較してみました。
比較してみると相場は同じくらいか、やや高めということがわかります。
つまりクラウドワークスを利用しないよりも、クラウドワークスで案件受注するほうが稼げると言えますよね。
しかし中には3,000円までという破格の報酬を提示しているクライアントもいるため、良い案件か見抜く必要があります。
ゲームグラフィック案件の相場は少し低い
案件一覧 | クラウドワークスの相場 | 一般的な相場 |
キャラクターデザイン作成 | 50,000~100,000円 | 30,000~100,000円 |
漫画・アニメ制作 | 50,000~100,000円 | 100,000~300,000円 |
クラウドワークスと一般的な相場でゲームグラフィック案件を比較してみました。
キャラクターデザインはクラウドワークスのほうが高い相場になりました。
つまりクラウドワークスを利用したほうが、稼げる可能性は高いでしょう。
しかし漫画・アニメ制作は一般的な相場より低いという結果なので、クラウドワークスであまり稼げない可能性もあります。
ただし報酬の高い案件が発注されることもあるため、随時確認するようにしましょう。
ワーカーからシステム手数料が差し引かれる
クラウドワークスを利用する上で注意することがひとつあります。
それは「ワーカーからシステム手数料を差し引かれる」ということです。
クラウドワークスのシステム手数料は、ワーカー報酬から5~20%差し引かれます。
報酬額 | システム手数料 |
10万円以下 | 20% |
10万円超20万円以下 | 10% |
20万円超 | 5% |
このようにクラウドワークスのシステム手数料は、報酬額が少ないほどたくさん差し引かれます。
サイト運営のためにもシステム手数料は仕方ないことです。
しかしフリーランスの場合、システム手数料が差し引かれることは少々痛手ともいえるでしょう。
ただしほかのクラウドソーシングサイトもシステム手数料が5~20%なので、クラウドソーシングサイトとしては妥当な額です。
このように案件の相場は比較的高めですが、システム手数料分を差し引くと一般的な報酬より下回る可能性もあります。
そのためクラウドワークスで稼ぐことはできますが「クラウドワークスの報酬だけで生活する」となると、相当な努力と時間を削って作業しなければなりません。
グラフィック案件でも稼げるコツがある
「それじゃあグラフィックデザイナーはクラウドワークスで稼げないのか…」と思われるかもしれませんが、コツを覚えておけばより多くの報酬を得ることもできます。
- 何件も応募する
- 得意なジャンルの案件へ応募する
- 応募人数が少ない案件に応募する
- クライアントの好みを把握してから作成する
何件も応募する場合は「ひとつの作品にかける時間」を決めてから取り掛かると効率よく作業が進められます。
またあなたが得意なジャンルは作成しやすいものなので、何件も応募しやすいですよね。
応募を数件に絞るよりも、より多く応募するほうが採用される確率も高くなります。
応募人数の少ない案件は「報酬が安すぎる」「ジャンルが限定されている」という理由も多いです。
そのため労力と報酬の伴わないこともありますが、ライバルは少なく採用されやすくなるため手っ取り早く稼げる方法です。
またクライアントの好みなデザインだと選ばれやすくなるため、クライアントへメッセージを送るなどして探ってみてもいいでしょう。
このように応募するとき工夫することで、グラフィック案件でも稼げる可能性が高くなります。
クラウドワークスのグラフィック案件はどんなスキルが必要?
クラウドワークスで活躍するためにどんなスキルが必要なのか気になりますよね!
そこであなたが気になるクラウドワークスで役立つグラフィックデザイナーのスキルについてご紹介します。
- グラフィックのデザインスキル
- クライアントのイメージを理解するスキル
- デザイン作成ソフトのスキル
グラフィックのデザインスキル
グラフィックデザイナーなら一番重要な「グラフィックのデザインスキル」。
なにはともあれグラフィックの知識がなければ、クラウドワークスで案件を受けられません。
最低限のグラフィックデザインスキルは必要になります。
またクライアントから求められるグラフィックデザイナーは、「トレンドリサーチスキル」や「色彩スキル」に長けています。
流行していることに関心をもち「トレンド」を取り入れることでグラフィックデザインの質もあがります。
またトレンドから「色彩」をリサーチすることで、より多くの人に見てもらえるグラフィックデザインを作ることができます。
このようにクラウドワークスで活躍するため「グラフィックのデザインスキル」は絶対身に着ける必要があります。
クライアントのイメージを理解するスキル
グラフィックデザインはクライアントの求めるデザインを作成する必要があります。
そのためにクライアントとのコミュニケーションは必要不可欠ですよね。
デザインの好みや雰囲気を具体的に聞き出すことで、クライアントが持つイメージを理解できるよう心がけましょう。
デザイン作成ソフトのスキル
グラフィックデザイナーはデザイン作成ソフトを使用しますよね。
とくに「Photoshop」「illustrator」「Maya」「Adobe」の4つは必要不可欠です。
クラウドワークスでは「Photoshopを使用して作成してください」や「illustratorを使える人優遇」など、作成ソフトを指定されることもあります。
そのためより多くの案件受注をしたい場合、グラフィックデザインで使用する作成ソフトスキルは確実に覚えましょう。
次の項目でご紹介する「みんなのガレッジ」でもPhotoshopやillustratorの使い方を学ぶことができるため、スキルアップしたいあなたは活用してみてもいいでしょう。
クラウドワークスでグラフィック案件を使うメリット
グラフィックデザイナーがクラウドワークスを利用するメリットについてご存じですか?
- クラウドワークスは案件が豊富
- 初心者歓迎の案件が多い
- やりたい仕事だけ挑戦できる
- グラフィックデザインの技術を鍛えられる
- フリーランスを目指して勉強ができる
- 仮払い機能で報酬未払いを防げる
- ワーカー限定の特典やサポートがある
ここではそんなクラウドワークスを利用することで得られるメリットについてご紹介します。
クラウドワークスは案件が豊富
フリーランスだと企業や個人に直接営業をしないと仕事を受けることができません。
しかしクラウドワークスは国内登録者数No.1クラウドソーシングサイトなので、毎日さまざまな案件が発注されます。
広告グラフィックデザインやゲームグラフィックデザイン案件も豊富なので、クラウドワークス内で案件検索から応募まで進めることができます。
一度にさまざまな案件を確認できるため、ほかの案件と比較できて便利ですよね。
初心者歓迎の案件が多い
初心者歓迎の案件も多いため、初心者グラフィックデザイナーでも気軽に応募することができます。
もちろんグラフィックデザインの知識はある程度必要になります。
しかし腕試しとして実際に案件へ応募できる点は、クラウドワークスのメリットだといえるでしょう。
またクラウドワークス内は実績が表示されます。
そのため応募するたびに実績を積み重ねることができるためおすすめです。
やりたい仕事だけ挑戦できる
クラウドワークスはあなたのやりたいと思った案件を選択することができます。
興味があったり得意だったりする案件だと、積極的に取り組めますよね。
クラウドワークスは案件が豊富なので、あなたの得意ジャンルも多く発注されています。
そのためグラフィック案件へ気軽に取り組みやすい点がメリットだといえます。
グラフィックデザインの技術を鍛えられる
クラウドワークスで何度も案件に応募することで、グラフィックデザインの技術を鍛えることができます。
さまざまな案件があるため普段選ばないジャンルへ挑戦することで、新たな技術を手に入れることもできるでしょう。
報酬をもらいながらグラフィックデザインの技術を鍛えられて一石二鳥です。
フリーランスを目指して勉強ができる
フリーランスを目指すあなたは、クラウドワークスでフリーランスとしての勉強をすることができます。
フリーランスはあなた自身ですべての業務を行う必要があります。
案件探しから書類手続き、確定申告までやらなければならない事務手続きが盛りだくさん。
そんな「フリーランスとして覚えるべきこと」をクラウドワークスで学ぶことができます。
またクラウドワークスで知り合えたクライアントから、直接仕事の依頼がくることも。
このようにクラウドワークスでは、フリーランスとして身に着けるべきことを学べます。
仮払い機能で報酬未払いを防げる
仮払い機能とはクライアントが作業開始前にクラウドワークスへ報酬を支払い、検収完了するとワーカーへ報酬を支払うシステムです。
フリーランスのグラフィックデザイナーとして働いていると、まれに報酬未払いで雲隠れするクライアントもいます。
仮払い機能があることで報酬を確実に受け取れるため、安心して作業・納品できますよね。
ただしクラウドワークスの仮払い機能についてひとつ注意することがあります。
それは「仮払いを確認する前に作業または納品をしないこと」です。
クラウドワークスのシステム上、仮払い前に作業や納品をすることができてしまいます。
仮払いをする前に納品してしまうと、報酬を受け取れない場合もあるため注意しましょう。
ワーカー限定の特典やサポートがある
クラウドワークスのワーカー限定で「ライフサポート」「お仕事サポート」「スキルアップ支援」を受けることができます。
特典・サポート | 内容 |
ライフサポート |
お子さんがいるワーカーをサポートする「キッズライン」 全国23万を超える施設を割引価格で利用できる「ベネフィット・ワン」など |
お仕事サポート |
確定申告をサポートしてくれる金融系ウェブサービス「マネーフォワード」 写真・イラスト・動画素材を販売する「ピクスタ」など |
スキルアップ支援 | PhotoshopやIllustratorのスキルをオンラインで学べる「みんなのガレッジ」など |
上記のようにクラウドワークスでは、ワーカー限定で利用できる特典やサポートが充実しています。
フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動する場合、確定申告や福利厚生など悩みどころですよね。
そんなお悩みを解決してくれるサポートがたくさんあります。
これから「フリーランスへ転向しよう」と考えているあなたにとってもメリットが多いのではないでしょうか。
またグラフィックデザイナー初心者はPhotoshopやIllustratorについてスキルアップしたいと思いますよね。
そんな願いをクラウドワークスが運営する「みんなのガレッジ」で叶えられます。
「みんなのガレッジ」では、ライターやデザイナーなどのスキルアッププログラムがたくさんあります。
グラフィックデザイナーは「Photoshopバナー作成コース(初級、中級)」「Illustratorチラシデザインコース」「イラスト作成コース」がおすすめ!
オンライン上で講義を受けられるため、お家にいながら学べる点もうれしいですよね。
クラウドワークスでグラフィック案件を受けるデメリット
メリットがたくさんある反面、デメリットだと感じることもあります。
ここではそんなグラフィックデザイナーがクラウドワークスを利用する場合のデメリットについてご紹介します。
- システム手数料によって報酬が減る
- 悪質なクライアントもいる
- グラフィック案件はコンペ形式が多い
- 文章でやりとりすることが多くクライアントの意向をくみ取りづらい
システム手数料によって報酬が減る
先ほども解説しましたが、クラウドワークスはワーカーの報酬からシステム手数料を差し引きます。
そのためいくら案件を受けても、報酬からシステム手数料を差し引いた報酬になるため、一般的なフリーランスよりも報酬が減ってしまうというデメリットもあります。
「システム手数料分の報酬がもったいない!」というあなたは、クラウドワークスを利用することをおすすめしません。
悪質なクライアントもいる
クラウドワークスに限らずクラウドソーシングサイトでよくあることですが、悪質なクライアントもいます。
もちろん優しくていねいに対応するクライアントが大半です。
しかし無理難題な要求をしてきたり、連絡が途絶えたりする悪質なクライアントも複数います。
悪質なクライアントのせいでクラウドワークスを利用するデメリットだと感じるグラフィックデザイナーも多いようです。
クラウドワークスには事務局へ通報したり連絡を催促したりできるサポートが充実しているため、あまり心配しなくても問題ありません。
グラフィック案件はコンペ形式が多い
グラフィック案件はコンペ形式での依頼が多いです。
そのためデザインを提案してもクライアントから選んでもらえないと報酬を受け取ることが難しくなります。
案件によってはプロジェクト形式で長期契約してくれるクライアントもいます。
コンペ形式は気軽に取り組みやすい依頼方式ですが、報酬目的だとデメリットを感じやすいです。
文章でやりとりすることが多くクライアントの意向をくみ取りづらい
文章でのやり取りは、時間や場所に関係なくすぐ送れるため便利です。
しかし実際に表情や声を聞くことで、クライアントの好みやイメージをくみ取りやすくなることもあるでしょう。
クラウドワークスはコンペ形式が多いため、なかなか対面しての打ち合わせできないもの。
そういったクラウドワークスのシステム面でデメリットを感じるグラフィックデザイナーもいます。
まとめ
- クラウドワークスは広告グラフィック案件とゲームグラフィック案件が発注されている
- グラフィック案件はコンペ形式8割、プロジェクト形式2割
- 広告グラフィック案件の相場は高い
- ゲームグラフィック案件の相場は少し低い
- システム手数料が差し引かれるため報酬は少なくなる
- たくさん応募したり応募人数が少ない案件を選んだりすることで報酬を増やせる可能性大
- 「グラフィックのデザインスキル」「クライアントのイメージを理解するスキル」「デザイン作成ソフトのスキル」が必要
- 案件が豊富な点やワーカー限定特典を受けられるメリットもある
- コンペ形式が多いことや悪質なクライアントにデメリットを感じる
今回はクラウドワークスのグラフィック案件についてご紹介しました。
クラウドワークスのグラフィック案件は豊富で相場も高いですが、システム手数料や悪質クライアントによるデメリットもあるとわかりました。
ただクラウドワークスがさまざまなサポートをしてくれるため、フリーランスや初心者は気軽に始めやすいサイトだと思います。
今フリーランス転向や副業を考えているグラフィックデザイナーのあなたは、ぜひクラウドワークスを利用してみてくださいね。
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