リラクゼーション、うっとりする響きですね。
日頃のストレスから解放されて、ゆっくりと癒やされていく時間は自分への極上のご褒美ですね!
リラクゼーション業が「日本標準産業分類」で職業として分類されたのは2013年10月、分類コードは7893です。
「手技を用いて心身の緊張を弛緩させるための施術を行う事業所をいう」と説明されています。
分類が必要になるほどリラクゼーションを職業にする人が増えたということですね。
なかでも人気の職種がリラクゼーションセラピストです!
リラクゼーションセラピストは「日本標準職業分類」で、他に分類されないサービス職業従事者として分類されています。分類コードは429です。
リラクゼーションや、セラピストになる方法について詳しく調べました。あなたに役立つこと間違いなしです!
リラクゼーションの職業分類とは?セラピストも解説!
2013年10月、総務省の「日本標準産業分類」の改定でリラクゼーション業(手技を用いるもの)が職業としてはじめて分類されました。分類コードは7893です。
手技を用いて心身の緊張を弛緩させるための施術を行う事業所をいう
「 日本標準産業分類」とは国が統計をとる為に定めた分類で、大分類はA−農業・林業、B−漁業…というふうに、AからTまで20種類に分けられています。
その中でリラクゼーション業の大分類は、N−生活関連サービス業・娯楽業の中に含まれます。
分類は大分類、中分類、小分類、細分類で、それぞれ枝分かれしています。リラクゼーション業の分類は下記に示す通りです。
- 大分類N−生活関連サービス業・娯楽業
- 中分類78−洗濯・理容・美容・浴場業
- 小分類789−その他の洗濯・理容・美容・浴場業
- 細分類7893−リラクゼーション業(手技を用いるもの)
リラクゼーション業の施術にはボディケア・ハンドケア・フットケア・アロマオイルトリートメント・ヘッドセラピー・タラソテラピーなど様々な種類があります。
これらに共通するのは、心身の緊張を弛緩させることが目的の施術ということです。
より美しくなりたいという美容的な目的や、体調を改善したいという医療的な目的の施術の場合には、エステティック業やその他の療術業といった分類に分けられます。
施術を受ける側としては、分類はたいして気にならないかもしれませんね。
ただ、もしもあなたが施術をする側になるとしたら、職業の分類や他との違いは大切な知識になりますから、しっかり覚えておきましょう。
リラクゼーションの職業で人気の職種はセラピスト
リラクゼーションセラピストという言葉をよく見かけるようになりました。
リラクゼーションセラピストは、お客様がリラックスできるよう空間演出したお部屋に、アロマの香りや音楽など五感を癒やす工夫をしてお客様をお迎えします。
そしてセラピストの手によるマッサージで頭や体のコリをほぐしていき、心と体の両方に癒やしを与えていきます。
私にもリラクゼーションセラピストをしている友人がいて、何度も施術をしてもらっています。
ベッドにうつ伏せになって目をつぶり、アロマオイルのいい香りに包まれながら温かい手で背中をマッサージされているうちに、毎回幸せな眠りについてしまいます。
ストレス社会といわれる現代ではリラクゼーションセラピストの需要はますます高くなっていくでしょう。
リラクゼーションセラピストの仕事場や給料について
リラクゼーションセラピストの仕事場としては、リラクゼーションサロンや、ホテル専属のセラピストなどもあります。
そういえばショッピングモールやスーパー銭湯のような施設にも、必ずと言っていいほどリラクゼーションサロンを見かけるようになりましたね。
リラクゼーションセラピストの収入は、もちろん仕事先や給与形態によって異なりますが、どちらかというと高収入のイメージはありません。
リラクゼーションサロンなどで正社員として働いた場合、平均的な固定給は月額17~20万円程度でしょう。
ボーナスが出るかどうかはそれぞれの仕事場によりますが、出たとしても年収にして300万程度というところです。
完全歩合制で働く場合は振れ幅が大きく、お店の人気度によって月収15~35万円くらいの開きが出るようです。
まずは固定給で働いて腕を磨き、実力と自信がついたら完全歩合給で働くという方法もありですね!
そしてまた、リラクゼーションセラピストとしての独立も夢ではありませんよ。
リラクゼーションセラピストの認知度や需要はこれからどんどん高まると予想されるからです。
国家資格ではないものの、リラクゼーションセラピスト認定試験で資格も取れるようになりました。
ただし資格を取得したといっても、独立するにはリスクが伴います。
独立開業をするのは、経験を積み、更に経営やマーケティングもしっかり勉強してからの方が失敗が少なくて済むでしょう。
試験に合格する知識だけ持っていても、やはり実際の経験がないとお客様とうまくコミュニケーションをとることはできませんからね。
また、施術の技術が素晴らしくても経営がうまくいくとは限りません。
経営の仕方やマーケティングの手法を学び、いかに効率的にサロンを運営していくかを日々考えなければならないのです。
私もそうでしたが、心身共に癒やされたいのはやまやまでも、お金もかかることなので、行きたい気持ちにブレーキをかけることだって多々ありますからね。
せっかく独立してもリピーターのお客様がついてくれず、イメージ通りにならないこともあると思います。
まずは腕を磨いて、最低限の経営学やマーケティングは勉強しておきたいですね。
リピーターになってくれるお客様をたくさん獲得して、高収入を実現させましょう!
リラクゼーションを職業にする認定試験を受けよう!
一般社団法人日本リラクゼーション業協会のリラクゼーションセラピスト認定資格が、リラクゼーションに関する代表的な民間資格です。
リラクゼーションセラピストは国家資格ではないので、団体や協会が開校するスクールに通って資格を取ることになります。
職業として考えるなら資格はあった方がいいですね。
一般社団法人日本リラクゼーション業協会が認定する資格は2つあります。2つとも、受験するには協会会員であることが必要です。
「リラクゼーションセラピスト2級」
- 協会会員会社で100時間以上の研修を修了または協会会員会社での実務経験が3ヶ月以上必要となる
- 試験料6,000円
「リラクゼーションセラピスト1級」
- 2級認定試験合格かつ協会会員会社での実務経験が1年以上必要となる
- 試験料15,000円
また、NPO法人日本セラピスト認定協会が認定する資格は以下の通りです。
「リラクゼーション認定」
- 1級~5級まで
- 修士免許(院責任者の管理指導可)の受験資格は1級合格者で実務経験が1年以上必要となる
また、公益社団法人日本アロマ環境協会でもアロマの検定や資格の取得ができます。
リラクゼーションセラピストの資格を取ることは施術者の知識や技術の証明となる為、お客様から信頼を得ることができ、職業として成り立たせるのに役立つでしょう。
リラクゼーションセラピストの民間資格は、お客様にアロマテラピートリートメントやコンサルテーションを実践できる能力を認定する資格になっています。
コンサルテーションとは、お客様の悩みを聞くカウンセリングから一歩進んで、悩みを解決する為の具体的な方法を見つけて導いていくことです。
サロンを経営したい、または病院や施設でのアロマテラピートリートメントを行いたいという場合は、これからは資格の取得が絶対条件となるでしょう。
リラクゼーションセラピストを職業にすることは、まさに時代に求められていることだと私は思います!
職業訓練でリラクゼーションセラピストを目指そう!
職業訓練とは、正式には公的職業訓練(ハロートレーニング)といい、就職に役立つ知識や技術を基本的に無料で習得することのできる公的な制度です。
職業訓練には主に公共職業訓練と求職者支援訓練があり、リラクゼーションセラピストを目指す為の職業訓練は求職者支援訓練のみでの開催となります。
ハローワーク窓口で申し込み手続きをし、書類選考や筆記試験、面接を受ける必要があります。
訓練開始の前から訓練終了後まで、ハローワークが求職活動をサポートしてくれるので心強いですね。
もし、あなたが再就職や転職でリラクゼーションセラピストを目指すなら、求職者支援制度を利用することができます。
月10万円の生活支援の給付金を受給しながら、無料の職業訓練を受講することができますよ。
給付金を受けられる条件は、離職して雇用保険を受給できない場合や、収入が一定額以下の在職者の場合となります。
月10万円の給付金をもらえない場合でも、職業訓練を無料で受けることはできます。
無料で技術を習得できるなんてありがたいですね。2020年度は、全国で2万人以上の方が職業訓練を受講しているそうですよ!
訓練の内容については、全国各地の開催場所によって違いがありますが、だいたい3ヶ月〜6ヶ月間の期間で行われています。
下記に、例として兵庫県のLKJアカデミー阪神尼崎校の募集内容をまとめてみました。参考にしてみてください。
訓練期間 | 2022年1月17日(月)〜2022年5月16日(月) 4ヶ月コース |
募集人数 | 20名(応募が半数に満たない場合中止もあり) |
募集期間 | 2021年11月25日(木)〜2021年12月16日(木) |
選考日時 | 2021年12月21日(火) |
選考方法 | 面接(面接時持ち物・筆記用具) |
選考結果通知日 | 2021年12月24日(金) |
選考会場 | LKJアカデミー阪神尼崎校 |
訓練時間 | 9:30〜16:00(休憩10分、昼休み50分) |
訓練実施日 | 平日のみ(土・日・祝休み) |
自己負担額 | テキスト代 8,085円(税込) |
受講料 | 無料 |
訓練目標はリラクゼーションセラピストとして必要な知識と技術の習得で、訓練終了後にはアロマテラピー検定1級・2級を受験して資格を取得することもできます。
訓練内容は学科78時間と実技312時間があります。
学科では安全衛生から始まって関連法規や栄養概論、解剖生理学などを学びます。
もちろん、アロマテラピーの目的や歴史、精油の効能や使用方法、安全上の注意点なども時間をかけて学んでいきます。
最後には面接指導などの就職支援もあります。至れり尽くせりですね!
実技ではフェイシャルトリートメントやボディトリートメント、フットケアなどを重点的に実習して覚えます。
私の友人は自宅をサロンにしてアロマトリートメントを行っていました。
生徒をとってセラピストの養成もしていましたが、何十万円もの受講費が必要でした。私もアロマに興味を持ちましたが、受講費を聞いてあきらめました。
それを考えると、ハローワークを利用して無料の職業訓練を受けられるのは、とっても魅力ですね!
まとめ
- 2013年10月「日本標準産業分類」にてリラクゼーション業(手技を用いるもの)は分類コード7893で、はじめて職業として分類された
- リラクゼーションの施術の目的は手技を用いて心身の緊張を弛緩させること
- ストレス社会においてリラクゼーションセラピストは人気の職業であり、これからますます需要が高まる
- リラクゼーションセラピストの給料面は高収入とは言えないが、独立することも可能
- リラクゼーションセラピストは国家資格ではないが、民間の認定資格はある
- ハローワークの職業訓練制度を使ってリラクゼーションセラピストの職業訓練を受けることができる
- 職業訓練は無料で、条件によって月10万円の生活支援給付金をもらえる場合もある
リラクゼーション、まだ耳慣れないような気がしていましたが、気がつけばあちこちにサロンを見かけるようになりました。
リラクゼーションセラピストは人を癒せる素敵なお仕事ですね。
温かく優しい人の手の温もりは、どんな時代になっても必要とされるのかもしれません。