マッサージの効果を高めるために、おすすめの時間帯があるってご存知だったでしょうか?
一般的なマッサージでは、入浴後の身体が温まっているときが一番効果のある時間帯だということでおすすめになりますよ。
また、施術時間や頻度によってもマッサージの効果は変わってきます。
1日の初めに受ける午前中のマッサージも効果的、という考え方や、飲酒後の時間帯は控えた方がいい、という情報もあります。
予約を入れる時間帯を間違うと、後で気分が悪くなったり、効果があまり期待できなかったりということもあります。
その他に、体内の余分な水分や老廃物を排出し、むくみをスッキリさせるのに最適なリンパマッサージについてもお話ししています。
最後まで読んでいただくと、マッサージのおすすめの時間帯や効果についても理解できると思いますよ。
マッサージの時間帯におすすめなのは身体が温かい時!
「マッサージ」といっても現在ではたくさんの種類があるので、この時間帯がずばりおすすめ、とはなかなか言えません。
しかし人の身体リズムの特徴からマッサージをする時間帯は、「入浴後の身体が温まっているときが一番効果がある」ということでおすすめになります。
それは、体内時間「サーカディアンリズム」によると言われていますよ。
サーカディアンリズムとマッサージの時間帯
人が生まれながらにして持っている身体リズムは「体内時計」と呼ばれています。
ある時間になると自然と眠くなり、ある時間になると自然と目が覚める。
一定の間隔で空腹を感じ、このような生まれながらに持っているリズムのことです。
そのなかで24時間の周期のものを「サーカディアンリズム」日本語で「概日(がいじつ)リズム」と呼ばれます。
体内時計には1日のうちで最も体調が良くなる時間帯や、一番リラックスできる時間帯というものがだいたい決まっています。
それをもとにマッサージに最適な時間を考えてみると、日没後の時間帯がおすすめになりますよ。
なぜ日没がいいの?
リラクゼーションを目的とした指先を使ったソフトなマッサージは副交感神経が優位になり体内の血管が拡張され、効果が期待できます。
日没後は、自律神経が交感神経から副交感神経へと移り脳内がリラックスモードになるので、心身共にリラックスするからなんですよ。
副交感神経が働いている時はブレーキをかけている状態のことを言います。
体の各部分の活動を下げ、次の活動に備えて回復、修復させるために働きます。
心身共にリラックスしている時や寝ている時は副交感神経が優位に働いています。
反対に交感神経が優位になっている場合はアクセルをかけている状態ですね。
仕事をしている時や、スポーツで勝負をしている時は交感神経が優位になり、血液循環や代謝をあげ活動性を高めます。
考え事や違うことに集中していて交感神経が優位なっている時にマッサージを受けても筋肉がほぐれず、決していい効果などありませんね。
午前中の時間帯でも効果のあるマッサージ
マッサージをする時間帯は身体が温まっている時が効果的だとお話ししましたが、午前中でもこのような効果がありますよ。
- 寝起きで固まっている筋肉をほぐす
- 睡眠では取りきれなかった疲れを取る
- 歪みを整えて1日をすっきり過ごしたい
控えた方がいいマッサージの時間帯
身体が温まっている時がマッサージの効き目がある。とお話ししましたが飲酒後のマッサージは控えましょう。
飲酒後の身体はポカポカして血行も良くなっています。
しかし体内にアルコールが入っているとマッサージをすることで酔いが回りやすくなり、体調不良になる危険性があります。
マッサージの時間帯と適切な施術時間や頻度で効果大!
マッサージを効果的にするには時間帯も大事ですが、施術時間や頻度によっても効き目が違います。
最適な施術時間はマッサージを受けるあなたの身体の症状や、施術内容によっても違ってきます。
施術時間は長ければいいというものではない!
肩だけ、腰だけなど一部分のマッサージでは30分ぐらいが効果的な目安だと言えます。
身体全体でも、60分前後のマッサージを目安にしましょう。
思い込みで、「マッサージの施術時間が長いほど効果がある」、ということです。
施術時間が長いと身体の疲れがとれてスッキリすると思ってた!
私も同じように思っていました。長い時間マッサージしたらすべての「コリ」が解消されると思っていました。
あなたは今までにマッサージに行って、こんな経験はありませんか?
- マッサージをした後は、「あースッキリした」と思っていてもすぐに肩こりや腰痛が戻ってしまった
- 効果があまり実感できなかった
- 身体がだるくて疲れてしまった
これらは、長時間のマッサージによって起きた逆効果の現象ですね。
血流障害による筋肉の痛みや、機能が低下している筋肉に十分に血液を送れなくなり、もみ返しで身体がだるくなります。
あるある!揉まれすぎて身体のあちこちが痛かったことがあります!
マッサージで痛い部分を効果的に治療するのには施術時間や、どれくらいの回数を受ければ改善されるのかも知っておくといいですね。
施術部分別にどのような頻度でマッサージを受ければいいのかもご紹介しましょう。
長年蓄積した、凝り固まった筋肉の「コリ」は時間をかけてゆっくりとほぐすことが大事です。
これを無理に揉みほぐしてしまうと先ほどの「もみ返し」の原因で逆効果ですね。
ではどう行った流れで施術を受けると良いのでしょうか?
肩こりがひどい場合の施術頻度
<施術の初期段階>
揉みほぐしの経験がない人は、3ヶ月ぐらいをかけてゆっくり治療しましょう。週に1度ぐらいの間隔で揉みほぐしをするといいですよ。
1度の施術であなたの蓄積した身体の「コリ」は解消できません。
3ヶ月の短期間に集中的に施術を行う事で効果が期待できます。
全身の筋肉を徐々にほぐし、血流の流れを促進し、溜まった老廃物や毒素を排出させます。
<メンテナンス段階>
すでに揉みほぐしの経験があるあなたや、成果が上がってきたあなたには、1ヶ月に1度のペースでメンテナンスをすると良いでしょう。
むくみがひどい場合の施術頻度
足つぼマッサージやリンパマッサージでリンパや血液の流れを促進することをおすすめします。
この後にお家でできるリンパマッサージについては、もっと詳しくご紹介していますよ。
<施術の初期段階>
こちらもゆっくりと解消させる必要があるので週に1〜2回を目安にこまめに通うことがいいですね。
<メンテナンス段階>
むくみの改善が感じられてきたら月に1〜2回の施術でメンテナンスをしましょう。
眼精疲労の場合の施術頻度
最近ではデスクワークやスマホを利用することで、あなたも含めみなさん目を酷使しています。
目の奥が痛い、まぶたが麻痺するなどの眼精疲労が現れます。
最近私も、目の下がピクピクして、2週間ぐらい治らない現象がありました。
そういった場合には、ヘッドスパマッサージがおすすめです。特に目の関わりと深い、「後頭部」のマッサージで視界がクリアになりますよ。
首や肩のコリも眼精疲労が原因のことも多いですね。
<施術の頻度>
眼精疲労のマッサージは1回の施術で改善が見込まれやすいので、月に1回程度の頻度で通われてもいいでしょう。
お店でマッサージを受けるにしても、施術時間や頻度、できるだけ身体が温まっている時間帯に予約を入れると尚更いい効果が期待できるでしょう。
次は自分でできる、リンパマッサージについてご紹介しましょうね。
毎日同じ時間帯にマッサージすることで、とてもいい効果もありますよ!
リンパマッサージを毎日同じ時間帯に行いスッキリ!
お家でもできるリンパマッサージ、体内の余分な水分や老廃物を排出し、むくみをスッキリさせるのに最適です。
特に身体が温まっている、お風呂上がりの時間帯に毎日続けることで、より効果が期待できます。
リンパマッサージは指圧のようにグイグイと力を込めてやるのではなく、優しく撫でるようにマッサージしてくださいね。
やり方を間違えると改善が見られるどころか、悪化することもあります。
ところで「リンパ」って具体的にどこ?
リンパとはリンパ液、リンパ管、リンパ筋の総称のことです。
私たちの身体には毛細血管と呼ばれる細い血管がありますね。その血管の壁には小さな穴があります。
その毛細血管から1日に約20リットルの水分が漏れています。その漏れ出た水分がリンパ液です。
リンパ液は全身に張りめぐらされたリンパ管の中を流れています。
そしてリンパ管が集中している部分がリンパ節と呼ばれ、全身の要所にあります。
リンパマッサージで期待できるメリットとは
リンパマッサージをすることで、次のようなメリットが期待できますよ。
- むくみが改善しその連動で血行も良くなり、冷え性や肩こりも解消
- 基礎代謝のアップによってダイエット効果も期待できる
- 肌のトーンが良くなる
- 疲れにくくなることで、免疫力がアップ
<むくみが改善しその連動で血行も良くなり、冷え性や肩こりも解消>
不規則な生活や偏った食事、ストレスや運動不足などからリンパの排泄機能が低下し、身体に過剰な水分が溜まりむくみの原因を作ります。
マッサージによって筋肉を刺激し、リンパの流れが良くなれば溜まっていた水分や老廃物もスムーズに回収され、むくみは改善します。
それと連動して血行が良くなると、肩こりや冷えの解消にもつながりますよ。
<基礎代謝のアップによってダイエット効果も期待できる>
血行が良くなると全身に栄養が行き渡り、体内の活動も活性化され、基礎代謝がアップします。
それによって、消費量が増えることからダイエットも効果的に行うことができます。
身体が元気だと日常生活の活動量も増え、痩せやすい身体作りになりますね。
<肌のトーンが良くなる>
血行不良が原因のひとつだと言われる、肌のくすみや色むら。リンパマッサージをすることで、全身のめぐりが良くなります。
そのため、血色も良くなり肌のトーンも上がり明るい表情になることが期待できますね。
<疲れにくくなることで免疫力アップ>
血行が促進され筋肉がほぐれることで、「コリ」の緩和が期待できます。
リンパの流れが良くなることで、溜まった老廃物も排出され疲労回復が得られます。
筋肉がほぐれることでリラックスして眠りにつくことができ、睡眠の質も上がり、疲れにくくなり、免疫力アップの効果も期待されますよ。
リンパマッサージをお家で毎日続けよう
リンパがスムーズに流れていない場合は、一度っきりのマッサージで流れを整えるのは少し難しいことですね。
時間帯を決めて短時間でも毎日続けると、リンパの流れが良くなり、身体が軽くなることが感じられ毎日の生活がイキイキとしますよ。
リンパマッサージをするときのキーポイント
<マッサージ前にコップ一杯の水を飲む>
老廃物を流しやすいようにするためには、マッサージ前にコップ一杯のお水を飲むことをおすすめします。
できれば、白湯のような体温より少し暖かいお湯で身体もポカポカし、リンパも流れやすくなりますよ。
<食後は避けましょう>
食後は食べたものを消化するために血液が胃に集まります。血行が良くなりすぎて血液が全身をめぐってしまい、消化不良を起こすこともあります。
食事のあと2時間以上は空けてからのマッサージがいいでしょう。また、飲酒もアルコールが回りやすくなるので控えるようにしてくださいね。
<身体の温まったお風呂上がりの時間帯が効果的>
リンパマッサージもお風呂上がりの身体が温まった時間帯がもっとも効果があるといえるでしょう。
血行が良くなっているお風呂上がりは、身体もリラックスしていて血液やリンパ液も流れやすいといわれています。
まさにリンパマッサージを実感しやすい時間帯と言えるでしょう。
<マッサージオイルやクリームを使って滑りよく>
リンパマッサージは指圧のようにグイグイ押すと逆効果になってしまいます。
マッサージオイルやクリームを使うことで、滑りが良くスムーズに優しいマッサージができますね。
お気に入りの香りのオイルやクリームでリラックスし、癒し効果も期待できるのでおすすめです。
<リンパマッサージはゆっくりと優しくが基本>
リンパ管は皮膚の表面に近いため、強すぎるマッサージはリンパ管が押さつけられリンパの流れを妨害していまいます。
優しくなでるようにするだけで、じゅうぶんに効果が期待できますよ。
<マッサージの順番も大切です>
リンパマッサージを始める際はまず鎖骨からスタートしましょう。
理由は、鎖骨にある「鎖骨リンパ筋」が全身のなかのリンパ筋の中で最終出口になるからです。
「鎖骨リンパ筋」は他のリンパ筋より詰まりやすい、という特徴がありますよ。
まず最初に「鎖骨リンパ筋」をマッサージすることで全身の老廃物がスムーズに流れて排出されやすくなります。
全身マッサージの順番として鎖骨から遠い場所に向かってマッサージしていきましょう。
肩→顔→脇→鼠蹊部(そけいぶ 太ももの付け根の下腹のあたり)→脚
ポイントは、このような順番で優しくなでるようにマッサージをすることです。
流す方向を間違えると、マッサージの効果を得られないだけでなく症状が悪化する場合もあります。
同じ時間帯にマッサージをするのがおすすめと言いましたが、体調の悪いときはおやすみをすることも大切ですよ。
まとめ
- マッサージのおすすめの時間帯は入浴後の身体の温まっている時
- サーカディアンリズムという24時間周期の体内時計は体調が良くなる時間帯やリラックスできる時間帯を人は生まれながらにして持っている
- 1日の初めに睡眠では取りきれずスッキリしたいあなたには午前中のマッサージもおすすめ
- 体内にアルコールが入っている飲酒後のマッサージは体調不良になる危険性があるのでおすすめしない
- 最適な施術時間と、頻度はマッサージの効果をあげる
- 長時間のマッサージには血流障害やもみ返しで身体がだるくなどの逆効果がある
- 体内の余分な水分や老廃物を排出し、むくみをスッキリさせるのに最適なリンパマッサージは毎日続けると効果がある
マッサージの後は、いろいろな予定を入れずできるだけリラックスすることがおすすめですね。
血行の良くなったあなたの大事な身体に、温かい白湯やハーブティーなどで老廃物を流しやすくしてあげると、内面からキラキラしてきそうですね。
なぜ身体が温まっている時が良いの?